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村山知義
軍閥をバックにした暴力団員と労働組合員の、謀略と闘争の群像ドラマ ■1923年に中国の京漢鉄道の労働者の組合結成に対し、軍閥が警察や暴力団などを使って弾圧し、それにゼネストなどで対抗した組合の指導者が虐殺された中国革命運動史上、有名な「二・七惨案」に材を取った作品。様々な登場人物を生き生きとした台詞術で描き、久保栄や蔵原惟人が「現代日本のプロレタリア戯曲の最高」と激賞し、群衆劇としての面白さ、臨場感も高く評価された。【著者】村山知義:1901年、東京市神田区末広町の生まれ。劇作家、演出家、舞台装置家、小説家、画家、デザイナー。東京帝国大学哲学科を中退、ベルリンへ行き、表現派、構成派の美術、演劇、舞踊に魅せられる。帰国後、前衛美術団体マヴォを結成。築地小劇場公演の舞台装置制作から演劇活動を始め、25年、心座を創立。26年に前衛座を結成。『スカートをはいたネロ』『志村夏江』などの劇作や、数多くの演出を手がける。戦後は、中央芸術劇場をつくる。1974年、演出400回を記録し、演劇界への貢献に対し、テアトロ演劇賞受賞。
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