おれの場合の大航海　（中）　バスコ・ダ・ガマを追いかけて

「パリから眺める世界は、日本から眺める世界とは違うんだ」。そうレストランで働く若い日本人はいった。ロダンの作品を眺めて「コイツはスケベだ」と独りごちる。大航海時代のバスコ・ダ・ガマの跡を訪ねた奇想天外、抱腹絶倒の傑作旅行記　●リスボン～フェズ……我れゆかん、ガマ艦隊の方へ　●フェズ～マラケシュ……千年の日陰の路地で　●マラケシュ～セヴィリア……酩酊と惑乱と、十と七人の女との出会い？　●セヴィリア～ダカール……奴隷たちの、ああ、アフリカ最後の地　●ダカール～ニューヨーク……タムタムとセネガル美人と、性の祝宴　●ニューヨーク～ケープタウン……こもごもの思いがこもる喜望峰