
14歳の少女とビートルズの物語。「オール・マイ・ラヴィング」とビートルズは歌う。聴いていると、だんだんわたしは内側からわたしではなくなっていく。外側にくっついているいろいろなものを振り落として、わたしは半分わたしではなくなる。ビートルズに染まったわたしとなる。《最初から最後まで、この本のあちこちからビートルズがこぼれてくる。ほんとうにこぼれてくる。本を閉じても、まだ聞こえる》――(江國香織・評)ビートルズ日本武道館公演――50年前の「あの時代」を等身大の少女の目で見つめた感動の少女小説。夜行列車で、ビートルズ日本公演を観るために家出して東京へ向かう少女の姿に、思わず目頭が潤む。
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2025/3/31 23:59 まで有効
ビートルズが好きなので気になったのが読むきっかけでしたが、どんどん昭和の時代にタイムスリップしていきました。
小さな文房具屋と店番のおばあさん、和食主体の献立、こたつとテレビ、水商売の女性が放つ独特の...
主人公はもちろんのこと、
出てくるキャラクターも濃く表現されている。
フィクションに在りがちな希望や奇跡で物語られることなく、現実なストーリーに安心した
素敵な作品。