「遺伝子アート」の世界

帯刀益夫

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    私たちの体は、約2万個のタンパク質でできていて、それぞれのタンパク質は20種類のアミノ酸が違った並び方をして作られていて、その配列情報は遺伝子に記録されている。「遺伝子アート」とは、その20種のアミノ酸を20色のクレヨンに変えて絵を描いたら、2万個のタンパク質はそれぞれ違った「絵画」となるはずだ。という原理に基づいて考案したものである。「遺伝子アート」は、パソコンのプログラムで自動的に色彩に変換して作製することができる。遺伝子情報という「自然」が提示する「配色の特性」と、形の変換を組み合わせることにより、個々人の「美意識」に基づいて新しい絵画を創り出すこともでき、工芸や洋服のデザイン等への利用が期待できる。また、色彩への変換と同様に、20種のアミノ酸を20個の音に変換すれば、音楽も作ることができる。タンパク質に基づいた旋律を自動的に作成するプログラムを開発したことにより、一つのタンパク質から絵画と音楽をつくりだすことができるようになった。さらに、日本語の51音表記をローマ字変換により20文字にして前述した変換プログラムを使って、詩歌等から絵画や音楽を作成できるようにもした。こうして詩歌・絵画・音楽など質の違う「芸術」を、共通の情報原理でつなげることが可能となった。この手法は、「美しさとは何か」という大きな命題を心理学的・脳科学的に分析するためのツールとしても利用できる。本書では、「遺伝子アート」の原理と、その利用の具体例を提示し、「美しさとは何か」についても若干の科学的考察をしている。「遺伝子アート」は、70歳を超えた著者と2人の協力者により創成されたものであり、今後「美しさ」の追求と、知的「楽しみ」を望む人々に広く利用され、さらに「進化」することを期待して本書を刊行した。

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