【最新刊】なぜ日本は同じ過ちを繰り返すのか

なぜ日本は同じ過ちを繰り返すのか

松本利秋

880円(税込)

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    今でも日本の問題点として指摘されるリーダーシップや意思決定の不在。あの戦争の時も、首相も天皇も最終的な決定権はなく誰も望んでいない開戦に押し流されていった。典型的な無責任国家は今も現在進行形である。日本が戦争への道に転がっていった過程を見ると、「決められない」「時流に便乗する」「空気に流される」「見通しを誤る」「先送りする」「棚上げする」といったことがある。そして開戦後も多くの指揮官のリーダーシップの不在により、ときに不決断を引き起こし、いたずらに兵力の消耗をもたらした。戦局の前半では快進撃を続けた日本軍も、その後、数々の作戦の失敗から学ぶことなく、雪崩を打って敗戦へと向かったが、その裏では、組織が陥りやすい意思決定の矛盾や、大本営と現地とのコミュニケーション不全といった、極めて今日的な問題が起きていたのである。そして先送りによる最大の失敗は、「降伏決定の先送り」である。天皇の「時局の収拾も考慮すべきだ」という敗戦の覚悟を、戦争指導者全員が共有できていたら、国民の犠牲者はもっと少なかったはずだと考えられる。こうした日本的な組織の特性は、戦後の日本の組織にも無批判に継承され、今日の日本企業の凋落と衰退を生み出す大きな要因となっている。赤字事業の売却、撤退の判断…がその典型的事例だ。決定が遅れれば、損失が膨らみ、いよいよ処理が難しくなる。本書は日本軍と現代日本に共通する組織的特徴(欠陥)を、これまであまり指摘されてこなかった「不決断」「先送り」という視点から読み解き、現代日本人の教訓とするものである。

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    提供開始日
    2016/07/05
    連載誌/レーベル
    SB新書

    レビュー

    • なぜ日本は同じ過...2016/09/20Posted by ブクログ

      類書もあり、内容はなんとなく分かっていても、歴史的な出来事を著者の視点で多角的に説明してもらえるとなるほどと思えて面白く読める。

      日本のいいところを取り上げる書籍の出版が増えていることが一時期話題に...

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    • なぜ日本は同じ過...2018/01/14Posted by ブクログ

      事実誤認とまでは言わないが、宣戦布告の遅延の原因を現地大使館員の怠慢としたり(宣戦布告の電信がその形態を取っていなかったため、現地大使館員に最後通牒/宣戦布告という認識が無かったとされる←「歴史問題の...

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    • なぜ日本は同じ過...2018/04/19Posted by ブクログ

      太平洋戦争における日本の過失について、丹念に分析した一冊。

      それは良いのだけど、無理矢理現代の日本の企業戦争に当てはめてるのが今一つ。

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