人生は一本の線

人生は一本の線

著:篠田桃紅

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私の言葉なんて無意味です。百万の言葉より、一本の線が私の伝えたかったことです。104歳美術家、珠玉の作品集墨を用いた抽象表現主義者として世界的に広く知られ、今も第一線で活躍する篠田桃紅氏。著書『一〇三歳になってわかったこと』もベストセラーになった現代美術家の、新作をふくむ貴重な作品と、珠玉のエッセイによる画文集。私は、正真正銘の老いを感じています。老いた……。老いに老いました。こんなに長生きするとは、自分で思ってもいませんでしたから、こうして、老いる、ということの実体を、しみじみと味わっています。そして、少しは若い人に伝えておいたほうがいいかなと思って、あなたに伝えています。(「若い人へ」より)一生を振り返って、自分の思うことがみんなやれたかと聞かれたら、やり残したことのほうが、ずっと多い。たいていの人は、なにもやれてないですよ。(「やり残し」)私はこういう線を引きたいと思って、一本の線を引いた。しかし現実にできた線は、思った線とは違う。人生も同じ。人は、こういうふうに生きたいと思って、しかし現実の人生は違う。(「たぶん明日もある」より)もくじ第1章 ふとしては第2章 あいみての第3章 おもえども第4章 うつろいおわりに 若い人へ

ジャンル
エッセイ
出版社
幻冬舎
提供開始日
2016/04/20
ページ数
107ページ

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