菊の彼

「あの、道を聞きたいんですけど……」。森谷綾は、脇に菊を抱えて黒い眼帯をした男にいきなり声をかけられた。古本屋に行きたいというので案内していると、男は途中の稲荷神社のところで急に立ち止まり「すみません。ここに狛犬様がいるとは思いませんで」。綾は妖しい世界にひきこまれて……。2016年度武蔵野文学賞受賞作。

ジャンル
文芸
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三田誠広の小説教室
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