樹林化ノート 研究メモ歌

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東三郎

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    失われた森を再生しようとすると、様々な問題にぶっつかる。先ず地域ごとに条件が異なるから、画一的な方法で処理するわけにいかない。次に効率主義の生産理論は、何の役にもたたない。棄てられた場所で未知の世界を、手探りしながら一つずつ確かめながら、コトバを作り、一つの概念に纏めなければならない。長い時間の掛かる現象だから、実例で示す以外にうまい方法はない。世の中は森の存在を重視する時代になった。しかし理念は良くても実行段階には至らない。見返りのない労働は敬遠され、利潤を生まない自然に投資する理解者は少ない。北国の森を再生するのに、南国の常識は通用しない。北には北の自然法則がある。一つ目は命を脅かす寒さで、二つ目は目に見えない風の作用だ。この二大条件は実際に現場で体験しなければ、知覚できない現象である。先の大戦後焦土に立った私は、森づくりの世界に入った。過去60年間やったことを振り返ってみた。分析主義のサイエンスと逆向きに、丸ごと熟視して事実から法則を引き出す帰納的方法を学んだ。専門用語を使わずに、専ら日常用語を駆使してメモ歌にした。端的に言うと、樹林が成立すれば仮説が実証されたことになる。これは時間の掛かることであるが、始原と結末を明示されるのでわかりやすい。最近のカラー写真は経過の裏付けに有効だ。そしてメモ歌は論理的展開を助けてくれる。口ずさんでもらって、意味が通ずれば有り難い幸せだ。2016.1.10 東 三郎

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