その指先で掻き混ぜて

その指先で掻き混ぜて

四十歳の節目に、長年恋人だった男が突然、女と結婚した。俺の教え子を愛人に迎えて。最低な出来事に「死にたい」と呟きかけた時、全く同じ言葉を全く違う、軽い口調でぼやくガキがいた。生意気なクソガキ、ひどい出逢いかた。けれど、俺はそいつと始めた「自慰」という、密かな遊びで味わう、他人から与えられる久し振りの快楽にズブズブと溺れていく、こんなことは駄目だと呟きながらも。

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