母の遺産 新聞小説
完結

母の遺産 新聞小説

水村美苗 著

21

母を見送った美津紀は、ひとり、冬の箱根へ向かう。かつて、祖母、そして母が訪れた芦ノ湖畔のホテルで夫と女が交わしたメールを読んでいると、「あたしは愛されなかった」という真実が目の前に立ち上がった。過去を正視し、今後一人で暮らしていけるかを計算する美津紀。はたして人生の第二幕へ向けて歩み出せるのか。大佛次郎賞受賞作。

ジャンル
文芸
出版社
中央公論新社
掲載誌/レーベル
中公文庫
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