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宮脇俊三
黄河、揚子江の二大河を渡り、6千キロを火車で行く極めつき中国鉄道旅。隣国二国の懐かしい鉄道風景を韓国とサハリンで探訪!『中国火車旅行』は1985年の北京-広州、1986年の上海-烏魯木斉(ウルムチ)、1987年の大連-哈爾浜(ハルビン)と成都-昆明の4路線の汽車旅を紀行にまとめたものである。文中の「火車」とは汽車・列車のことで「硬座車」はJRの普通車、「軟座車」はグリーン車、「軟臥車」はA寝台、「硬臥車」は「B寝台」、「餐車」は「食堂車」に相当。車内での食事の様子はもとより、大河の鉄橋を渡る時間を計ったりループ線を走行中に磁石で方角の変化に興味を示すなど、宮脇らしい鉄道紀行である。『韓国・サハリン鉄道紀行』は両国とも日本が鉄道建設に関わった経緯から、多少日本の鉄道の雰囲気が伝わる。取材当時、サハリンでは戦前の車両が使われている描写も登場。韓国では特急セマウル号をはじめ急行、準急、普通電車を乗り継ぎ、韓国の鉄道や列車の雰囲気もよく伝わってくる。サハリンは、鉄道誌主催の団体ツアーでの取材で、北海道よりさらに最果ての風景や汽車旅の様子が鉄道紀行の中にほどよく描かれている。付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点【ご注意】※この作品は図表が含まれるのと、付録の原稿が手書きのため、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
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