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片山修
トヨタは、2009年3月期決算において4610億円の営業赤字を計上した。前年2008年9月15日、米投資銀行リーマン・ブラザーズ破綻を機に米国バブル経済は崩壊。世界経済は一夜にして未曽有の危機に陥った。北米の自動車需要はたちまち蒸発した。トヨタをはじめ、日本の自動車メーカは危機に直面した。それから3年後の2012年4月9日――トヨタの豊田章男社長は「台数や収益といった、本来、結果であるべきものが、いつの間にか目的になってしまい、誰のために、何のために、車をつくるのかという自分たちの使命を少し忘れていたのではないかと思います」と新しいクルマづくりへの大転換を説いた。自動車づくりの環境激変とトヨタの挑戦戦略を追った経済ジャーナリスト・片山修の刮目レポート。(初出:「自動車技術」vol.68,No.6,2914)
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2024/07/31 23:59 まで有効