鐘の渡り

鐘の渡り

古井由吉

3

呪いめいた言葉をつれて、女と暮らすつもりの男が、女を亡くした友と旅に出る。彼らの視るものは、紅葉が燃えて狂ったように輝く山と、女人の匂い立ちのぼる森。そして夜には、谷を流れるあの鐘の音が、昏い峠に鳴り渡って――。三十男二人の妖うい山路を描く表題作ほか全八篇。現代日本最高峰の作家による言語表現の最先端。

ジャンル
文芸
出版社
新潮社
掲載誌/レーベル
新潮社の本
閉じる
開く
  • 6回使える70%OFFクーポン(上限・条件あり)