弱者はもう救われないのか
815円(税込)
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大企業優遇の経済政策、生活保護費など社会保障費の削減、社会全体に浸透する「人の価値は稼ぎで決まる」という価値観……国による「弱者切り捨て」が進み、人々もそれを受け入れつつある日本社会。この流れは、日本だけでなく、グローバリズムに席巻された世界全体の潮流でもある。私たちは人類が苦闘の末に獲得した「自由と公正を柱とする福祉国家」のモデルを、このまま手放してしまうのか?古今の思想・宗教に弱者救済の根拠を探り、市場経済と多数決を乗り越える新しい倫理を模索する、渾身の論考。
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レビュー
レビューコメント(8件)
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著者が子どもの時分の回想から、現在日々の診察室で感じる格差の拡大。
そもそも明治時代の中葉までは、貧民という概念は存在すらなかったらしい。高度成長からバブル、新自由主義へと弱者の切り捨てに至る時代...続きを読む - Posted by ブクログいいね 0
「弱者切り捨て」のグローバリズムに席巻された新自由主義の潮流の中で、「自由と公正を柱とする福祉国家」のモデルは崩壊してしまうのか。
「弱者にやさしい社会」が失われつつあることを危惧する著者が、精...続きを読む - Posted by ブクログいいね 0
香山リカさんの実力が垣間見えたような、そんな感じ。
いつものふわっとゆるく、やさしいメッセージをくれる本とは一味違う。タイトル、目次を見ても、そんな感じは最初からしていたけど。
前半はいまの日本がどの...続きを読む
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