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編:佐藤圭亮 編:丸茂潤吉
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。「渋谷」とは、東京23区のひとつである渋谷区と、JR、東急電鉄、東京メトロの乗り入れる渋谷駅を中心とした繁華街を指す。だが、「渋谷」という言葉、その意味は、ただ単に地名や駅という範疇に収まらない。「渋谷」にはその地を出発点として、日本全国、場合によっては世界に広がって行く現象の意味もある。本書では、これをカタカナで「シブヤ」と呼ぶことにする。「シブヤという現象」は、それこそ星の数ほど存在する。古くはハチ公物語から始まり、VANを始めとするアイビー・プレッピーの主流を銀座から奪い取り、渋カジへと発展。なぜか新不良形態「チーマー」が生まれ、日焼けサロン、ルーズソックス、ガングロくらいまでは良いが、ヤマンバ、そしてしまいには誰彼かまわず襲い掛かることに意義のあるアマゾネスなどというものも登場。また、「たまごっち」「デコケー(デコレーションをした携帯電話)」など、渋谷から火のついた商品も数多く、「シブヤ」が日本の社会に与えた影響は計り知れない。渋谷区とは、「シブヤ」を頂点として、ともかく個性が強く、むしろ特殊で、それぞれ馴染む人間、馴染まない人間を強烈にわけるという、色々な方向に突き抜けた地域が、約15万平方キロメートルという大して広くもない土地の中に凝縮され、お互いに徒歩で行き来できる距離に存在している、そんな街なのである。本書は、渋谷駅を中心に生まれ全国に絶大な影響力を行使し続ける渋谷文化を解明し、その真実の姿に迫るものである。渋谷区と「シブヤ」は、知れば知るほど特殊だということがわかる、『日本の特別地域』の決定版だ。ぜひ、その面白さに触れてもらいたい。
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