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編:岡島慎二 編:伊藤圭介
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。たった18万。この数字は何なのか?ズバリ立川市のおおよその人口である。これまで東京23区や全国の大都市、もしくは県単位で地域を批評してきた当シリーズにとって、本書で扱う立川市はいかにも人が少ない。だが、実際の立川には人が多い。溢れ返っているぐらいである。JR立川駅は、東京西部屈指のターミナル駅として大勢の人が乗り降りする。駅周辺には大型の商業施設が充実し、それらに交じって古くからある飲み屋、風俗店などが健在。競馬や競輪といったギャンブルもでき、とにかく老若男女が「遊べる」街だから人が大勢やってくる。その一方、立川には、国の省庁機関や研究所が集積しており、ターミナル駅なのでオフィスも多く、労働者も大勢やってくる。さらには周辺に学校も多いから学生も集う。レジャー、買い物、働き場所、行政サービス、学校――。立川には何でもあるので、立川市民はもとより、多摩民は立川より都心に行く必要がない。すなわち、多摩民は立川ですべてが完結してしまうのだ。つまり、立川とは多摩圏最大の「自己完結都市」といえる。だが、立川はいつまでもそんな周囲の「腰かけ都市」でいいのだろうか?そこで本書では、開発、南北地域の違いといったものをデータや取材で追いつつ立川の本質を探り、さらに広域防災基地としての立川の実力もチェックした。防災都市なのに断層がある。近代都市のようだがゴチャゴチャしている。場末の飲み屋でオッチャンが飲んだくれている。そんな光もあれば影もある立川の未来をこれから探っていこう。
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2024/11/30 23:59 まで有効
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