日本の特別地域 特別編集58 これでいいのか 山梨県(電子版)

編:鈴木士郎 編:佐藤圭亮

838円(税込)

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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。山梨県は、複雑な個性を持つ土地である。まず「交通の要所」であり、「山に囲まれた閉鎖空間」でもあるという、とても同居できそうもない両面を色濃く持っている。山梨県は旧甲斐国とほぼイコールの県であるが、「甲斐」の語源自体が「道の交わる交(カイ)」と「山に囲まれた峡(カヒ)」という正反対の説がある。県内でも、地域ごとの違いは大きい。県内は笹子峠に代表される数々の峠で甲府を中核とする「国中」と、それ以外の「郡内」に分断されている。山の中の小さな土地で人口も少ない山梨県だが、それでいて日本史においては非常に目立つ地域である。平安時代から目立ちまくった武田氏。江戸時代から近年にいたっても、日本経済界で異彩を放つ甲州財閥(甲州商人)。両者ともに壮絶な内ゲバ体質であり、武田一門は一族で殺し合い、甲州財閥の時代になっても社長同士が刺客を雇って暗殺を狙うような恐ろしい土地だ。そのくせ、山梨県人には強力な一体感があり、殺し合いをしていたライバルと一致団結して事業に取り組んだりする。どっちなんだよ!このように複雑な山梨県。近年ではその団結力が存分に発揮され、富士山が世界文化遺産へ登録を成し遂げた。がっ一方、人口の減少から甲府にはシャッター街が広がっており、「関東の奥座敷」と呼ばれた石和温泉の衰退など問題も多い。一体、山梨県とは、そして山梨県民とはいかなる存在なのか。一体感があるんだかバラバラなんだか分からない県民性。本書ではこれらを一つ一つひもときながら、本当の山梨県を探していきたい。

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