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編:昼間たかし 編:伊藤圭介
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。2007年9月に発行した、地域批評シリーズの一作目『東京都・足立区』は、制作陣が意図しなかった程、大きな反響をいただいた。反響の声は様々で「真実を書いていない」と批判の声もある一方で「その通り」と賞賛する声もあった。ちなみに、「真実を書いていない」という声には二通りあって、前著に書かれたほどヒドい土地ではないという声もあれば、もっとヒドいところがあるのに何故書かないのかと、懇切丁寧に土地の因縁などを語ってくれた人もいた。いや、これは、筆者の生地、岡山駅前の話だった。ヒドいところだと書かれて、それは住んでいる人は激怒するかもしれないけれど、人が住んでいる土地である以上、ヒドくないところなどないのだ。ゆえに、足立区も、ヒドいなどとはいわれても、気にすることはないと思う。なにしろ、もっとヒドいところは区内だけをみても、いくらでもあるのだから。さて、前著を発行から3年が過ぎ、足立区にも大きな変化が起きている。まず、日暮里・舎人ライナーの開通だ。この路線の完成によって足立区は大きな変貌を遂げた。これまで、都心に行くにはバスに乗るしかなかった多くの区民が、山手線のターミナルに鉄道で接続することができるようになったのである。しかし、それでも足立区が、全に他の区と同じになってしまったわけではない。やはり、北千住の駅を一歩降りると、そこは他区とは少々違う雰囲気の街並みが広がっている。本書を通じて、行われるべきは、もう一度、地域を活性化させる要素、浄化させる要素を見つけ出すことである。そしてその未来を考えるためにも、本書にじっくり眼を通していただきたい。
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