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続刊
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編:小森雅人 編:川野輪真彦 編:藤江孝次
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。上野、浅草などをかかえる区でありながら、他県の人に東京23区を尋ねたとき、なかなか答えとして出てこない台東区。しかも、隅田川が区界となっている東側以外、どこが区界になっていて、どんな町名があるのか、上野、浅草以外に何駅があるのかさえ、あまり認知されていない気がする区である。さらに言えば、台東区が持っているイメージがあまり良いものとは思えない。ズバリ言えば「古臭い」街と思われているのだ。特に上野に対するイメージは昭和そのもの。平成の空気は薄く、かといって江戸の空気が濃いわけでもない。特に新しいものや古いものがあるわけではなく、ただひたすらに昭和の出来事の中に出てくる地名でしかないのだ。北関東・東北地方から東京へやってくる路線は上野駅に集中していたにもかかわらず、東京の他地区へのアクセスが他のターミナル駅と比べ非常に悪く、「北関東・東北からやってきたビンボーな若者たちが台東区に留め置かれる」という現象を生み出した。これは台東区で成功した富裕層の多くはお山の上の文京区などに移り住んでいったからだ。また、日本有数の遊郭だった吉原、浅草寺や寛永寺といった有名寺社が必然的にコワ~い人たちなどを呼び寄せたという歴史的事実……。そして、上野と浅草がそれぞれに目指した観光都市化。こうした要素にも注目しながら、現在の「台東区」とそこに住む「台東区民」を地域批評シリーズならではの視点から明らかにしていくことを、本書では最終な目的としている。上野地区と浅草地区に住む人たちの確執についても分析しているので、楽しんでいただければ幸いだ。
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