新・水滸伝第三巻

新・水滸伝第三巻

吉川英治

330円(税込)
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官軍との戦いを勝ち抜き、勢力と名声を拡大していく梁山泊軍だったが、首領の晁蓋が落命。次期首領を決めるに当たり、戦果をあげた宋江が首領につくこととなった。梁山泊の頭領は百八人になり、ここに竜虎山から解き放たれた百八の魔星が集結したのだった--。吉川英治の渾身の遺稿、最終巻!・小張飛の名に柳は撓められ、花の美戦士も観念の目をつむる事・牢番役の鉄叫子の楽和、おばさん飲屋を訪ねてゆく事・登州大牢破りにつづき。一まき山東落ちの事・宋江、愁眉をひらき。病尉遅の一味、祝氏の内臓に入りこむ事・百年の悪財、一日に窮民を賑わし、梁山泊軍、引揚げの事・宋江、約を守って花嫁花聟を見立て。「別芸題」に女優白秀英が登場のこと・木戸の外でも猫の干物と女狐とが?み合いの一ト幕の事・蓮咲く池は子を呑んで、金枝の門にお傅役も迷ぐれ込むこと・狡獣は人の名園を窺い。山軍は泊を出て懲しめ狙うこと・官衣の妖人があらわす奇異に、三陣の兵も八裂の憂目に会うこと・羅真人の仙術、人間たちの業を説くこと・法力競べの説。及び李逵を泣かす空井戸の事・禁軍の秘密兵団、連環馬陣となること・さらに注ぐ王軍の新兵器に、泊兵は野に生色を失う事・屋根裏に躍る“牧渓猿”と、狩場野で色を失う徐寧のこと・工廠の鎚音は水泊に冴え、不死身の鉄軍も壊滅し去ること・名馬の盗難が機縁となって三山の怪雄共を一つにする事・三山十二名、あげて水滸の寨へ投じる事・木乃伊取り木乃伊となり、勅使の大臣は質に取られる事・喪旗はとりでの春を革め、僧は河北の一傑を語ること・売卜先生の卦、まんまと玉麒麟を惑わし去ること・江上に聞く一舟の妖歌「おまえ待ち待ち芦の花」・浪子燕青、樹上に四川弓を把って、主を奪うこと・伝単は北京に降り、蒲東一警部は、禁門に見出だされる事・人を殺すの兵略は、人を生かすの策に及ばぬこと・はれもの医者の安先生、往診あって帰りは無い事・元宵節の千万燈、一時にこの世の修羅を現出すること・直言の士は風流天子の朝を追われ、山東の野はいよいよ義士を加える事・百八の名ここに揃い、宋江酔歌して悲腸を吐くこと・翠花冠の偽せ役人、玉座の屏風の四文字を切抜いて持ち去ること・徽宗皇帝、地下の坑道から廓通いのこと。並びに泰山角力の事・飛燕の小躯に観衆はわき立ち、李逵の知事服には猫の子も尾を隠す事

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ジャンル
文芸
出版社
ゴマブックス
提供開始日
2014/05/25

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