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編訳:守屋洋
人間をどう見るか?昔から二つの見方があった。「性善説」と「性悪説」である。中国古典のなかで、性善説の立場をとっているのが孔子・孟子の教え、すなわち儒教である。これに対し、荀子は孔子の教えを受け継ぎながら、あえて性悪説を唱えた。人間の本性が悪だとすれば、放っておくと、社会そのものが成り立たなくなる。そこで荀子が重視したのは「教育」である。守るべき規範を定め、それをしっかりと教え込む必要があるのだという。日本は性善説で対応してきた社会。曲がりなりにもそれで治安が保たれてきたのは、世界でも稀な例だという。しかし、いまはその伝統も大きく揺らいできた。そこで、・先人の失敗に学ぶ・取ろうとするなら与えよ・好調を持続するコツ・知らないことは知らないと言う・名君と暗君の違い・臣下としての心得・上にどう仕えるのかなど、現代にこそ必要な人としての基本を、わかりやすい解説で読む。
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2024/07/31 23:59 まで有効