災害に強い社会をつくるために:科学の役割・大学の使命

災害に強い社会をつくるために:科学の役割・大学の使命

科学者は信ずるに足りないか。大学に何ができるか。大津波と原発事故に直面した、災害社会学・原子力工学・公共哲学・防災工学の代表的研究者たちが、自らを厳しく見つめ、減災と危機復元力のために何が必要なのかを考える。危機の時代に、学問と大学の使命を問い直す、すべての人々へのメッセージ。第I部《震災後》に研究者として考えたこと地域社会学・災害社会学の視点から浦野正樹地域の脆弱性を見つめ復元=回復力を強める1東日本大震災の波紋――過疎・高齢化社会に投げかけられた課題2「想定外」の災禍を生きる?3リスクの可視化と解読/リスク分配の公平姓――社会的な判断プロセス4地域自治と地域での判断軸――地域の存続をかけた問い5災害研究の位相――脆弱性と復元=回復力概念への着目6復元=回復力概念の射程と意義――災害の脆弱性パラダイムの深化エネルギー・原子力工学の視点から岡芳明エネルギー問題と福島事故の教訓1エネルギー利用の歴史―化石燃料が主要なエネルギー源、エネルギーは社会の血液2エネルギー・セキュリティー―エネルギー問題は甘くない、つねに戦争/紛争要因3地球環境問題4電気エネルギー5福島事故の教訓6原子力教育7原子力安全の科学的知見の探求と原子力規制専門家の育成8まとめーーエネルギー問題は冷静に多面的に考えよう公共哲学・経済政策学の視点から鈴村興太郎危機管理への合意形成を求めて1政治主導の危機管理の試金石2学術コミュニティが直面した試練3人文学、社会科学が危機管理の制度設計に貢献する水路は何か4漂着点の現状評価防災工学・土木工学の視点から濱田政則耐津波学の確立と防災社会の再構築1地震・津波予知の失敗とその後の混迷2耐津波学の構築と津波対策の推進3世界的な自然災害の多発と災害軽減への取り組み第II部〈未来〉のために研究者・大学は何をなすべきか問題提起鎌田薫四教授のメッセージをいかに受け止めるか1科学の失敗と専門家への不信2社会システムの脆弱性3総合的研究機構としての大学の役割4次代を担う人材の育成5社会に・世界に開かれた大学の条件ディスカッションコーディネーター鎌田薫災害に強い社会へ――科学の役割・大学の使命討論者鈴村興太郎・浦野正樹・濱田政則・岡芳明

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ジャンル
ノンフィクション
出版社
早稲田大学出版部
提供開始日
2014/01/10

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