『平家物語』の再誕 創られた国民叙事詩

大津雄一(著)

838円(税込)

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    誰がでっち上げたのか。なぜ捏造したのか。平家一門の栄華とその没落・滅亡という古代末期の変革の時代を見事に活写した『平家物語』。それが、いつ国民的叙事詩へと祭り上げられ、さらには「国民文学」となったのか。「奉公の誠」を語る日本精神の粋、もののふの文学、歴史の進歩と発展を語る、新興階級武士の文学……。『平家物語』に幾重にもまとわりつく古びた〈読み〉。そうした読みの形成過程を剥ぎ取り、『平家物語』が時代とともにどう歩んできたのかを明らかにする。近代日本の隠されたもう一つの道筋を辿る労作。

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    レビュー

    • 2014/02/13Posted by ブクログ

      「平家物語」が前近代から現代にかけて、それぞれどのように読まれてきたか、を辿る。著者の関心は本書後半の戦時下・戦後にあり、それはそれでおもしろく納得もいくのだが、自分としては本書前半の前近代・明治期の...

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    • 2013/11/11Posted by ブクログ

      三国志演義ほどではないが、どうも正しい歴史じゃないぞ、と底を見られ、歴史の記録として失格になり、文学として再デビューした平家物語。明治に入ると、西洋列強に並ぶような立派な叙事詩が欲しい、という社会的欲...

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    • 2015/03/04Posted by ブクログ

      期待ほどスキャンダラスな話ではなかったが、それでも戦時中国粋主義の先棒を担いだ国文学者たちが戦後掌を返す様は圧巻だった。サブカルが古典を勝手気儘に改変してしまう現代がむしろ健全。

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