院政とは何だったか 「権門体制論」を見直す

著:岡野友彦

720円(税込)

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    天皇はなぜ「武士の時代」といわれる中世を生き延びたのか――その答えは「院政」にある、と著者・岡野氏はいう。「院政」とはたんに、皇位をしりぞいたのちも前天皇が影響力を保ちつづけたといった単純な政治的事件ではない。それは律令体制が完全に崩壊した中世にあって、国家財政を支えた唯一の経済基盤である「荘園」を、「家産」として「領有」した天皇家の家長「治天の君(ちてんのきみ)」が、日本最大の実力者として国政を牛耳った統治システムだった。本書は、摂関家・将軍家・寺社勢力とも対抗し、「権門勢家」のひとつとしてたくましく時代を生き延びた中世皇室の姿を、実証的かつ論争的に明らかにした、著者渾身の力作。中世政治史、経済史、そして皇室史に興味のある読者にとって、本書は間違いなく「目から鱗」の斬新な視点を与えてくれる好著である。

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    • 2013/12/24Posted by ブクログ

      かなり面白かった。
      わかりにくい荘園について、権門体制論について、王家という用語について、など。
      荘園という経済基盤を持つことで院政が可能となり、承久の乱を経て、再び莫大な荘園を持たせないように二つに...

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    • 2013/03/28Posted by ブクログ

      研究史が面白い。石母田正の『中世的世界の形成』の呪縛と、それを解き放つ新たな枠組みを提示した黒田俊雄の「権門体制論」。批判される点が多いが未だに生きながらえている権門体制論。これを壊して新たな理論を提...

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    • 2013/03/20Posted by ブクログ

      ≪目次≫
      はしがき
      序章   院政とは何か
      第1章  日本の荘園はなぜわかりにくいのか
      第2章  「権門体制論」とは何か
      第3章  さまざまな権門
      第4章  院政はなぜ続いたか
      終章    中世はいつ...

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