籠の中の王様

夏生恒

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    ドSな暴君と恋をする――。メイドの珊瑚(さんご)が仕えるご主人様、桂木瑠璃(かつらぎるり)は常に不機嫌な暴君。何かというとあたり散らし、世話を焼くことさえ拒絶する。まるでお屋敷という檻に閉じ込められた野獣のよう。全身で不機嫌を訴えるその姿に委縮していた珊瑚だったが、彼の悲しい過去を知り、少しでも慰めになりたいと思うようになる。そんな嵐の夜、いつもは傲慢な暴君は、シーツにくるまり震えていた。同じような夜に起こった悲劇から、まだ立ち直れていないのだ。普段とは全く違ういたいけな姿に、何をしても慰めてあげたい…そう思った珊瑚は、ためらう瑠璃と体を重ねるが…。切ない二人の続編を描いた「いつか好きと言って」と、エイプリルフールのピュアな恋を描いた「恋するエイプリル」収録!

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