無思想の発見

無思想の発見

養老孟司

45

日本人は無宗教・無思想・無哲学だという。さて無思想とは、どのような事態か。もしかするとそれは、「ゼロ」のようなものではないのか。つまりゼロとは、「なにもない」状態をあらわしつつ、同時に数字の起点でもある。ならば、「思想がない」というのも、ひとつの「思想」のあり方ではないか。日本の風土と伝統が生んだ「無思想という思想」を手がかりに、現代を取り巻く諸問題、さらには、意識/無意識とはなにかを、大胆に、されど精緻に考え尽くし、閉塞した現代に風穴を開ける。

ジャンル
趣味・実用
出版社
筑摩書房
掲載誌/レーベル
ちくま新書
閉じる
開く
  • 6回使える70%OFFクーポン(上限・条件あり)