素浪人 宮本武蔵(八)〈腥血の篇〉

素浪人 宮本武蔵(八)〈腥血の篇〉

峰 隆一郎

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武蔵は川越城下に潜り込んだ。川に紙を浮かべて斬る。難しい。やがて、きれいに割れた。川越城は江戸城の出城だ。だが、城番と旗本二〇〇人が守るだけ。この城を落とすと浪人が武士に戻れるとか。関ヶ原の落武者が結集した。家康の巧妙な残党狩りだった。武蔵は剣友・夢想権之助と城の守りを懇願された。群がる敵を斬る。水切り術の体得で、武蔵は一層、凄みを増した。

ジャンル
歴史・時代
出版社
光文社
掲載誌/レーベル
光文社文庫
提供開始日
2013/3/29

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