舟橋聖一短編シリーズ

舟橋聖一短編シリーズ

舟橋聖一

昭和22年7月に発表された作品。浪漫主義と官能への礼讃が融和した戦後の秀作のひとつと言われる。『概要』第二次近衛内閣の成立の日、五十三歳の男は亡妻の遠縁の若く美しい女性「知加」の来訪に、心を沸き立たせ少年の如く上気し、狼狽した。しかし、知加には戦地に赴いた婚約者があり、その帰還までという約束で知加を自邸に預かることになる。そして日本は敗戦し、或る期間の無政府、若しくは、無警察状態を「自由」と錯覚した人びとに、無数の悲劇が派生し、それぞれの運命の上に取り返しのつかない影響をもたらしたのであった。

ジャンル
文芸
出版社
文篤館
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