父の暦
660円(税込)
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陽一が郷里を想うとき、いつも決まって想い浮かぶ情景がある。早春の早い午後、幼い陽一は父の営む理髪店の床の上に座りこんで遊んでいる。ぽかぽかと心地よい陽だまりの床。それはどうやら、かなり幼い日のもっとも心なごむひとときのように思われる…。父が死んだとの連絡を受けた陽一は、郷里の鳥取に帰ることになった。十数年ぶりの郷里はすっかり街並みが変わってしまい、なかなか郷里に帰ってきたという実感が湧かない。それでも実家に近づくにつれ、記憶にある景色が目につくようになってきた──。昭和27年4月、鳥取大火の炎によって焦がされた父と子の絆は!?鬼才が「犬を飼う」「欅の木」に続き、三たび挑む人生の機微!!
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レビュー
レビューコメント(10件)
- 葬儀で初めて知る父の想い
「鳥取大火」で焼け出され、苦労して家族を養っていた父。しかしそのために仕事一辺倒になり、母や子供との間には次第に溝が出来てしまう。そんな父から離れたく、一人上京して自分の家庭を築いた主人公の男性。郷里...
続きを読むいいね0件tentenmover さんのレビュー 一言で言えば親の心子知らずというようなことを、父親の葬儀に際して描いている。しかし一言では言えない感覚も描いている。
とてつもなく丁寧な絵と話運びで、じわりと心の機微が伝わってくる。いいね0件Posted by ブクログ
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