天ノ花地ノ月

天ノ花地ノ月

時は戦国、人知れず功を生す影の者「月影」その統領である山吹家。代々伝わる妖刀『水罔(みずは)』に選ばれし山吹家の真の後継者は、兄の蓮条ではなく絹であった。幼い頃、徳川服部によって目の前で両親を殺された絹。絹への嫉妬心と恐れを抱く蓮条は、絹を山吹家本家に迎え入れようとせず、密かに暗殺を企てる。身を案じた守役の千里は、武田家家臣の知人に絹を預けたのだった。それから10年、美しい女に成長した絹は蓮条より山吹家へ戻る突然の命を受ける。呪いの力を秘める『水罔』を巡り、運命の輪はゆっくりと廻り始めるのだった……!

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