マッチ売り

草間さかえ

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    返って来た本のページにまぎれていた恋文。宛名があるはずの1枚目は無い。文末の署名は本を貸した友人の名。その友人は急に東京を去るという。それは渡せなかった手紙の所為か。手紙を返そうと友人を待つ学生、廣瀬清高。トンネルの向かいにはヤミのマッチ売り、花城青司が立つ。煙草を吸うため花城から燐寸を貰い、待ちぼうけのいきさつを話す。「何一つお前のせいじゃねえよ」と、お人好しの廣瀬に惹かれはじめた花城は――。恋文で人生を狂わされた男たちが絡み合う人間関係と感情の中で選ぶ相手とは。草間さかえ長編連載「マッチ売り」~「やぎさん郵便」の第1巻。

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    • 2015/12/15
      完結

      便箋二枚分の恋文に関わる四人の話。恋文を書いた男。一枚だけ届けられた男。燐寸(マッチ)売の男。一枚だけ手に入れた男。不便に見えて丁寧な時代。うちあけられない恋心を半分だけ偲ばせて、借りた本と共に『友』...

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