甘く危険な逃避行

甘く危険な逃避行

キャシーには不思議な能力が備わっていた。白昼意識がもうろうとし、近未来を予知するビジョンを見るのだ。唯一の支えと思っていた恋人のシェーンに打ち明けたものの、彼は信じようとはせず、キャシーの元を去ってしまった。大事な話もしたかったのに、どうしたらいいのかしら?吐き気をこらえながら、彼女は一人家で途方に暮れていた。もう話すことなど何もないはずだ。二人は終わったのだから。そう思いつつも、なぜかシェーンはキャシーの家を訪ねていた。キャシーを見据えて口を開いたとたん、家中のあかりが消え、窓ガラスの砕け散る音とともに銃声が響き渡った。

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