臆病な女神

臆病な女神

アイアンサは心の扉を閉ざして生きている。絵筆を取って風景画を描いているときだけ、忌まわしい過去の記憶を忘れられる。今日も雪が降りしきるなか、彼女は外へ出かけていった。だが突風にあおられ、足を滑らせて、斜面を転がり落ちた。気がつくと、大柄な紳士が馬上からアイアンサを眺めている。「断じて危険な者ではありません」紳士は穏やかに言い、アイアンサに手を貸そうとした。次の瞬間、彼女はピストルに手を伸ばし、紳士の心臓に狙いを定めた。彼の眉が上がり、二人の間の空気がぴんと張りつめた。

ジャンル
ハーレクイン小説
出版社
ハーレクイン
掲載誌/レーベル
ハーレクイン・ヒストリカル
提供開始日
2006/11/17

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