新説柳生旅日記

新説柳生旅日記

鳴山 草平

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寛永3年、除夜の鐘が鳴り出そうとする大晦の深夜のこと、江戸木挽町の柳生但馬守邸の塀を飛鳥にも似た影を躍らせて飛び越えた者があった。曲者!?夜盗の類かと誰何する又十郎宗冬に、笑い声とともに答えたのは兄の十近衛三厳であった。「これを契機に大転換を試み、新行動を起こすことにする。まず新年事始めに相州江ノ島に渡り竜神と術を競い、これを打ち破ってのち京の鞍馬天狗と術を比べるぞ!」柳生十近衛三厳が世に名のある武術者、勇士豪傑をたずねての痛快”西国旅日記”

ジャンル
文芸
出版社
春陽堂書店
掲載誌/レーベル
春陽文庫
提供開始日
2004/04/30
ページ数
244ページ

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